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てきとうらいふ

ストイックとかむずかしい

『方丈記』と小屋暮らし

昨日から昼休み近くの本屋にて『方丈記』の解説本を立ち読みしていて、時間潰しでのんびり読んでも明日に読み終わりそう。『方丈記』入門にはいい本だと思うので紹介。再読するために自分も買おう。

 

鴨長明『方丈記』 2012年10月 (100分 de 名著)

鴨長明『方丈記』 2012年10月 (100分 de 名著)

 

 

方丈記』は、都のエリートに生まれたけど挫折してどんどん田舎に引っ越して行ってついには方丈(四角い狭い)山小屋で何も持たない暮らしに行き着いて、そういう生活の素晴らしさと災害続きの世の無常などを書いた、いじけたのが開き直ったけど、開き直りきれてないのが伝わる800年前に書かれた短い書。

 

この冒頭

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある人と、栖(すみか)とまたかくのごとし。」

は超有名なんだけどここでも人と住居についての無常が書かれていて、この本は人と住居をテーマにして書くんだと言ってたんですね、実は。

この『方丈記』の文章自体はネットでどこにでも転がっているけど解説読まないとわからないことが多い。この平易な解説本は鴨長明の生い立ちやその時代の出来事などわかりやすく解説しているのに加えて、今の時代、震災と原発事故をふまえて世の無常観や価値観の逆転について解説がされていて、『方丈記』とはまさに今の時代に読まれるべく書かれたのではないかと思ってしまう。でもまあ800年読み継がれてきたというのは、いつの時代にもミニマルな生き方や小屋暮らしを求める人や都会に疲れた人がいるということで波があるけど毎度のことなのかもしれない。

 

小屋暮らしでいえば『森の生活』は海外版の『方丈記』みたいな感じで小屋暮らしを目指す方にはぜおすすめ。ただし文学的な引用が多くて慣れないと少し読みにくいけど。

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

 

 

 

森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)