てきとうらいふ

ストイックとかむずかしい

IPA未踏の締め切りが近づいてきました

去年デスマ最中に1日で書き上げた提案書で初めて応募し、実現可能性が怪しいとか言われて却下されたのですが、今年も気が付くと上期の締め切りまであと2、3日しかない、そんな切羽詰まったIPA未踏締め切りの季節がやってきました。


2009年度上期未踏IT人材発掘・育成事業(未踏本体)公募概要


去年は落とされて当然ということで、不採用通知の後、実際に採択された応募をちゃんと見てなかったのですが、さっき見たらコンセプトがそっくりで採択されてるのがあった。ということは、もっと時間をかけてリアリティーのある提案を書ければ採択されてたかもしれないとか思った。採択したマネージャも応募したマネージャだし。


ちなみにこんな提案で応募していた

概要:
本プロジェクトではスケールアウトが比較的容易なWebサーバーをクラスタ構成し、負荷に応じて、クラスタ内のリソースの配分を最適化するクラスタマネージャの開発を行う。このクラスタマネージャは、リソースの配分によって不要となったサーバーを自動的に電源停止させ、逆に、必要となった場合を電源停止状態から自動的に起動させることによって、クラスタ全体での消費電力を低下させる省エネ機能を有する。

〜中略〜

高価な機器やソフトを利用せず、オープンソースの仮想サーバー(XEN等)を利用し、安価にアプリケーションレベルの仮想化と自動スケーリングを実装することが目標である。また、管理のレベルを物理サーバーの電源管理まで含めることで、夜間等での不要な電気消費を抑え、電気代に頭を悩ませるサーバー群を省エネルギークラスターへと変える、サイフにも地球にも優しい情報技術の実践を目指す。

採択されてた提案

7.申請テーマ概要

 本提案は、リバースプロクシーサーバを用いて、アクセス状況に応じた負荷分散の最適化を行い、電力消費量の最適化と、仮にサーバのどれかに故障などが生じても他のサーバでカバーするサステイナブルなシステムの構築とを同時に実現するものである。
 現在、企業のITシステムにおいては、無停止であることが厳しく求められている。サーバの停止はその企業の信頼を大きく失墜させるからである。この目的を実現するため、システムを冗長化したり、クラスターを作成して負荷分散させたりということが一般に行われる。
 負荷分散システムは、負荷が最も高い状況に耐えられるように設計されるが、多くの場合、負荷が最も高い状況は短時間しか継続せず、ほとんどの時間はそれよりはるかに低い負荷しかかからない。たとえば企業のWebシステムでは、夜間には極めて少ないアクセスしかないことが多い。このような状況で、サーバ群内の全てのマシンを動かしておくのは無駄が多い。こういったシステムは、稼働率の低い機器が多数あり、全体で多くの電力を消費することになって、環境への負荷が高い。
 そこで、Webサーバ群を、データを中継する機能だけを持つリバースプロクシーサーバと、実際の処理を行うサーバとに分離し、リバースプロクシーサーバで得られる負荷に応じて、稼動させるサーバの数を動的に変化させる。これにより、消費電力は時々刻々の負荷に応じたものに最適化される。また、このようなシステムは、どれかのサーバがダウンしても他のサーバで処理を代行させることが可能で、サステイナブルなシステムにできる。更に、外部からはリバースプロクシーサーバしか見えないため、セキュリティの点でも優れたシステムとなる。


同じようなことやろうとしてるんだけど、上のやつは何言ってるかよくわかりまへんね。下のは問題点がきちんと整理されていて分かり易い。
誰でも同じようなことは考えつくけど、どうシンプルに実装するか、これならいけるだろうと思わせられるか、わかりやすく伝えられるか、提案ってのはそういう部分をじっくり練らないとダメということですね。当然か。


あと2、3日しかないですが、応募しとくと忘れた頃に通知が来たりして楽しいので、ITなひとはネタを作って応募してみるといいですよ*1


2009年度上期未踏IT人材発掘・育成事業(未踏本体)公募概要

*1:電子証明書の取得が間に合うかがキモ