てきとうらいふ

ストイックとかむずかしい

ぼくとあなたのアジャイル物語開発

物語の工場にブサ彦はたまにしか勝てない

とても低いレベルですが、高速で物を作り、高速で配信し、高速で反応を受けるという環境が完成している。

携帯小説の制作環境では高速でフィードバックを受けるしくみが完成している。
そこで、こういった過程で物語を生み出す手法を「アジャイル物語開発」と呼んでみる。
携帯小説で意識されることが多くなったけど、他の場面でも「アジャイル物語開発」は見られます。

昔からある「アジャイル物語開発」

週間連載しているマンガとかは、毎週読者からの意見がよせられて、場合によっては物語にフィードバックされる。場合によっては、登場キャラクターを募集することさえあるのです。

キン肉マン

本作の重要な特徴として、作中に登場する超人・怪獣の大多数を読者から募集し、そこから誕生させたことが挙げられる。ロビンマスクラーメンマンウォーズマンバッファローマンといった重要キャラクターも読者が考案した

主役級の人気キャラがほとんど読者からの提供だったとは驚きです。
ハガキにキャラを書いてもらって、受け取った作家がそれをフィードバックしていく仕組みができています。
高速かどうかは分かりませんが、連載中に読者の反応に対応しているあたりが「アジャイル物語開発」といえます。

2chと「アジャイル物語開発」

掲示板は意見を集めやすい装置なので、「アジャイル物語開発」と相性がいい。
なので、携帯小説も掲示板を利用して感想を書き込んでもらったりしているのが多いですね。
掲示板といえば2chだけど、ここはでもっと進んだ「アジャイル物語開発」が行われているようです。


【2ch】日刊スレッドガイド : 車にはねられても無傷な画期的な方法考えたwwwww


この場合は、gifアニメの完成が目的ではなくて、読者がお題を出してそれに答えるかたちで制作が進んでいって、その過程を楽しんでいるんですね。
アジャイル物語開発」自体をエンターテイメントにした感じです。
意見への反映の速さがこのエンターテイメントを成立させていますね。

アジャイル物語開発」の特徴

特徴をまとめると、
・制作過程への参加こそが関心の対象で、最終的な物語自体の比重は低い。
・広く意見を取り入れることが重要で、ストーリーの矛盾なんかどうでもいい。
創られる物語より、創る場が重要ということです。


ちょっと言い過ぎたw

ブサ彦は負けない

というか住み分ける。
なぜなら、求めるものが違うからです。
どっしり重厚な物語や、強烈なメッセージ、作家独自のバランスのとれた味わいを「アジャイル物語開発」の過程で盛り込むのは困難。
そんなのいらいないよって思う人がどんどん増えるとは思わないので、物語は死にません。

まとめ

アジャイル物語開発」は、もっと発展して新しい楽しみを生み出すので楽しみです。
練り上げられた作品も需要は無くならないので売れ続けるので、安心です。ヨカッタネ!